繰り返すセコイズム。

せこくつつましく、セコ充を目指してセコ活をしています。

悪人探しから知恵探しへ

何もする気がしないのである。暑くて、何もする気がしないのである。

何もする気がしない間に、安倍晋三が体調不良を理由に退陣表明。びっくりである。これまで面白おかしく安倍政権を叩いたり小バカにしてきたマスコミも、急に「安倍首相、長い間お疲れさまでした」みたいな、優しげな感じになってしまい、気味が悪いったらありゃしない。とくにテレビメディアは酷いものだ。今に始まったことではないけれど、しかし裏を返せば、安倍政権が炎上する様子を面白がっていたのは視聴者である我々であり、テレビメディアはやっぱり我々の映し鏡なのかもしれない。そして、私自身、安倍政権が炎上しているのを、どこかで面白がってはいなかったか。アベノマスク、星野源とのヘンなコラボ動画、黒川問題、Go toキャンペーン、他にもいろいろ…何だかいろいろあったような…世の中がコロナで大変な時に、本質からずいぶんと逸れた報道をしていただき、私も大いに無駄な時間を過ごさせてもらった。

 

「Go to トラベル」キャンペーンといえば、前回、コロナ時代の旅スタイルとはひとり旅なんじゃないかなー…という思いつきを声を小にしてお伝えさせていただいたわけだが、石川県からはようやくこんなプランも出てきた。そうだよそうだよ、待ってたよ、こういうことなんだよ。news.traicy.com

新型コロナの感染拡大が伝えられる過程で、旅行をすることが悪、夜に飲食店に行くことが悪、Go toが悪…みたいな、一部のメディアに先導されて、脊髄反射のように悪人探しやレッテル貼りが横行する息苦しい世の中になってしまった。

そうではなくて、前述の石川県の旅館のように、たとえばひとり旅に照準を当てるといったように、旅行をする側にも受け入れる側にも工夫を促すとか、そういう知恵を出し合う時間はもっとあったはずだったし、そうした時間が失われたおかげで、今なお旅行業界や飲食業界は大変な苦戦を強いられている。

 

先日、神田の方にランチでタイ料理を食べに行ったところ、重宝していたお店が7月で閉業していた。看板はまだ掛かっていたが、すでに内装工事の業者が入っていた。リーズナブルでまあまあ美味しかったので、残念でならない。働いていたタイの人たちも、いったいどうなったのか。

tabelog.com

こちらのラーメン屋も、つい先週、ふらりと行ってみたところ、やっぱり7月で閉業になっていた。

tabelog.com

これから先、いったいいくつのお店が無くなっていくのだろう。助けてあげたくても、どうにもならない。「久しぶりにあのお店に行ってみよう」と、いざ行ってみたら無くなっていた…という時のやるせなさといったら、もうね…。苦しい時だからこそ、悪人を探したりレッテルを貼ることに血眼になるのではなくて、生き延びる知恵を絞り出さないといけない。