繰り返すセコイズム。

せこくつつましく、セコ充を目指してセコ活をしています。

本屋の平積みでたまたま並んでいた「土地」をタイトルにした2冊

本屋に立ち寄った時、平積み台に「土地」と付いたタイトルの本が2冊並んで置かれてあったので、続けざまに読んでみた。1冊は『白い土地』、もう1冊は『人間の土地へ』。前者は福島原発事故の帰還困難区域を、後者は内戦で混迷するシリアを舞台にしている。2…

インスタントでアジアンフード(15)無印良品のレトルトを食す

先日、無印良品で温めるだけのレトルトを買ってきたのである。ガパオ(タイ)とルーロー飯(台湾)だ。外出もできるだけ控えなければならんということなので、前日のあまったご飯を使って、朝と昼で連続の無印良品レトルトだ。 温めて、かけるだけ。 まずは…

Amazonプライムでアジア映画(24)『アクト・オブ・キリング』『ルック・オブ・サイレンス』とインドネシア大虐殺を考える

元旦から、インドネシア大虐殺をテーマにした映画と本である。新型コロナが感染拡大なので、初詣にも行かず、自宅で大虐殺の映画である。他にすることもないので、感想まで書いている。いったいなぜ、新年早々からこれらの映画を見てしまったのだろうかと、…

とりとめなくアジア本を4冊

コロナ禍で旅に行けない日々が続き、台湾の夜市や東南アジアの市場で密になりたいという気持ちを抑えつつ、最近はアジア関連の本を読むことが増えている。映画も、日本の映画かアジア関係のものしか見ていない。しかし、そうしていると、いろいろなところで…

インスタントでアジアンフード(14)ブン・オック、再現できるかな

ハノイで食べたタニシの麺、ブン・オック(Bún ốc)。どうにかして、自分でもブン・オックを再現できないものかと思い、いろいろ買ってきたのである。カルディで売っていた「ディルスープ」なるものが、貝のエキスをベースにしているというから、タニシも…

箇条書き美術展めぐり 箱根・岡田美術館で若冲展

密を避けて、箱根である。 岡田美術館に何年ぶりかの2度目の訪問。岡田美術館といえば、パチンコパチスロ業界大手のユニバーサルエンターテインメント系列の私設美術館で、会長・岡田和生氏の蒐集したコレクションは立派なもの。とくに陶磁器のコレクション…

香港クライシスについて考える3冊

新型コロナの感染拡大、そして、6月の香港国家安全法の施行以降、香港の民主化デモには逆風が吹きまくっている。新型コロナの拡大防止を理由に集会は禁じられ、選挙も延期されて民意を問う機会は失われた(9月)。さらに、香港独立を支持する民主派議員4人の…

アジアンドキュメンタリーズで見る「香港」、そして「メイド・イン・ホンコン」

新宿のK'sシネマでは、東京ドキュメンタリー映画祭が開催されている(2020年12月5日~12月11日)。今日は特別上映の「香港クライシス」の2本の作品、關震海(カイ・シンカイ)監督の『中大防衛戦』と、堀潤監督の『STAND WITH HK』を見ることができた。 tdff…

インスタントでアジアンフード(13)かけるだけでルーロー飯

麺線につづいて、またもや台湾から。こんどはファミマの魯肉飯(ルーロ-ハン)である。これまた、かけるだけだ。おまけに、ご飯もインスタントだ。いずれもレンジでチンするだけで、料理とは呼べないレベルであるが、気分だけは、もう、台湾だ。 電子レンジ…

インスタントでアジアンフード(12)そうめんで麺線を

KALDIで「かけるだけメンセン」が売っていたので、寒い季節にもかかわらず、そうめんも一緒に買ってきたのである。気分だけは、もう、台湾だ。 作り方は、超簡単。茹でたそうめんに、温めた麺線スープをぶっかけるだけ。 沸騰する熱湯にどーん!と入れる。湯…

台湾に想いを馳せながら歴史を考える3冊

11月まで新宿K’s cinema 行われていた「台湾巨匠傑作選」は、大阪・名古屋でも行われ、このたび吉祥寺アップリンクでも行われることとなった。チョン・モンホン(鍾孟宏)監督の『停車』のブラックユーモアに、こんな監督がいたのか!と舌を巻き、久しぶりに…

箇条書き美術展めぐり さようなら原美術館

2021年1月での、建物の老朽化のために閉館が決定した原美術館。現在、最後の展覧会「光―呼吸 時をすくう5人」が行われている。年に一度は何かしらの展覧会を見るために足を運んでいた美術館だが、もうこれで来るのが最後になると思うと、さびしい気持ちでい…

0泊2日(船中泊)で伊豆大島弾丸ツアーに行こうかな

いよいよ新型コロナ感染第三波が来たか…という中でなんだけど、セコ旅の研究心が止められない止まらない日々なのである。先日、Go to トラベルキャンペーンをからめて、伊豆大島へ行った時の話。佐渡に続いて、島旅ばかりだなあ。伊豆七島に渡るには、東海汽…

2泊3日(48時間)500円くらいで佐渡をレンタカーでめぐった件

いよいよ新型コロナ感染第三波が来たか…という中でなんだけど、先日、Go to トラベルキャンペーンをからめて、佐渡へ行った時の話。佐渡は、早い段階から「新しい旅の様式」で観光をアピールし、島外からの観光客へのおもてなしもあれこれ準備をされていたの…

外国人労働者と移民について考える新書5冊

ここのところ、外国人労働者問題とか技能実習生問題とか移民とか、そういった本を固め読みしていた。このあいだは日本に移住して長く暮らす「移民」を中心にしたノンフィクションを読んだが、今回は、2019年から2020年にかけて出版された新書本を固め読みし…

Amazonプライムでアジア映画(23)天国から来た男たち(日本)

アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年10月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 2001年の日本映…

Amazonプライムでアジア映画(22)ローサは密告された(フィリピン)

アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年10月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 2016年のカンヌ…

箇条書き美術展めぐり KYOTO GRAPHIE 2日目

KYOTO GRAPHIE(京都国際写真祭)に合わせて、4連休に久しぶりの京都旅をしてきたのである。もちろん、ホテルはゴートゥーな割引だ。毎年春に行われていたKYOTO GRAPHIEも、今年は新型コロナの感染拡大で秋に延期。何はともあれ、無事に開催されて喜ばしいか…

箇条書き美術展めぐり KYOTO GRAPHIE 1日目

KYOTO GRAPHIE(京都国際写真祭)に合わせて、4連休に久しぶりの京都旅をしてきたのである。もちろん、ホテルはゴートゥーな割引だ。毎年春に行われていたKYOTO GRAPHIEも、今年は新型コロナの感染拡大で秋に延期。何はともあれ、無事に開催されて喜ばしいか…

Amazonプライムでアジア映画(21)百日告別(台湾)

アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年9月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 前回に続いて、今…

Amazonプライムでアジア映画(20)藍色夏恋(台湾)

アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年9月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 2020年9月19日か…

カメラを持って、旅の中へ。

実は写真を撮ることも好きで、もっぱらコンパクトフイルムカメラのリコーGR1sを使い続けている。あちこち連れまわしたせいで、くたびれ具合が激しくなってきた。電源をオフにした時にレンズカバーは半分開いたままだし、ボディも剥げてきたし、フイルムの…

インスタントでアジアンフード(11)セブンイレブンのアジアンフード

久々にアジアンフードである。 と思ったら、とうとうインスタントですら作ることを放棄してしまったのである。コンビニで調達するありさまだ。しかし、コンビニめしだからといって侮ってはいけない。セブンイレブンのアジアンフードは、これがなかなか美味し…

となりに住む「移民」の人たちを考える3冊

日本の異国:在日外国人の知られざる日常 団地と移民 課題最先端「空間」の闘い 芝園団地に住んでいます : 住民の半分が外国人になったとき何が起きるか いずれも2019年に書かれた、主に日本で暮らす移民についてのノンフィクション。最近の本であるのに、書…

Amazonプライムでアジア映画(19)マッキー(インド)

アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年9月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 「マッキー」とは…

悪人探しから知恵探しへ

何もする気がしないのである。暑くて、何もする気がしないのである。 何もする気がしない間に、安倍晋三が体調不良を理由に退陣表明。びっくりである。これまで面白おかしく安倍政権を叩いたり小バカにしてきたマスコミも、急に「安倍首相、長い間お疲れさま…

今こそ声を小にしてつぶやきたい、コロナ時代の旅スタイルとは

世の中はお盆休みである。お盆休みであるが、帰省や旅行することもはばかられる雰囲気なので、お盆休みという雰囲気がしないのである。「Go to トラベル」キャンペーンは盛り上がらないばかりでなく、「Go to トラブル」と揶揄される始末で、旅をすること自…

Amazonプライムでアジア映画(18)ブノン:最後の象民族(カンボジア)

アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年8月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。 アップリンクとイ…

箇条書き美術展めぐり OKETA COLLECTION : A NEW DECADE(スパイラル)

東京・青山にあるスパイラルで、現代アートの桶田コレクションの一般公開(2020年8月10日まで)。無料、予約制。 www.spiral.co.jp 草間彌生、村上隆、奈良美智、ゲルハルト・リヒターなどの作品が並ぶ 草間彌生 奈良美智 会場は撮影OK 名和晃平「PixCell- D…

「新しい生活様式」の下での美術鑑賞 ( II )

先日訪問した、上野の東京藝術大学美術館の企画展「あるがままのアート 人知れず表現し続ける者たち」。とても良い企画展で大満足だった。無料、そして日時指定予約制。今や美術館観覧ではスタンダードになりつつある日時指定予約制は、たしかに「密」を避け…