箇条書き美術展めぐり 真喜志勉 Turbulence 1941-2015(多摩美術大学美術館)
大きな美術館でメディアに出まくりの美術展を見に行くのもいいけれど、たまにはこうしてローカルな大学美術館で、これまで未知だった作家の画にふれるというのも、いいものである。
・真喜志勉は、沖縄出身の画家。「Turbulence」とは「乱流」という意味である。
・真喜志勉の画家人生は、本土返還や米軍基地といった沖縄が抱えつづける問題とともにあり、画風を何度も大きく転換しながらも、その画の向こうには「米軍」「基地」の姿が見えてくる。
・画業を俯瞰すれば、「乱流」のような作風の転換は、そのまま沖縄が巻き込まれている「乱流」の映し鏡であり、その時代時代で最適な描き方をチョイスをしているのだろう。