箇条書き美術展めぐり 神田日勝展(東京ステーションギャラリー)
買い物とか散歩とか、そういうこと以外の目的で週末に外出するのは、いつ以来だろう。3ヶ月ぶりくらいだろうか。美術館に足を運ぶのも、実に、3ヶ月半ぶりだ。このブログの「自宅でせこくつつましく、セコ充を目指してセコ活をしています。」という主旨から逸脱してしまうわけだが、まあ、細かいことは気にしない。
というわけで、東京ステーションギャラリーの神田日勝展である。開催されることは半ば諦めていたが、こうして開催の運びとなり、喜ばしいことこの上ない。関係者の方々にお礼の気持ちを伝えたい気分である。
・神田日勝展は予約入場制。朝10時の入場で観覧したが、混雑もなく、適度な人数で、ストレスなく楽しめた。
・神田日勝は、絶筆未完となった馬の半身の画のインパクトが強いせいか、「馬の画家」という先入観が強かったが、画風の変遷に驚いた。
・陰鬱な茶褐色のリアリズム風→遠目にポップアートかと見まがうような多色の画室シリーズ→アンフォルメル。
・「馬」が画家人生としてのモチーフ…というよりは、画の中でこちらを見つめ続けている男(画家自身だろう)が、その時々の画風の中に現れるということの方が印象が強かった。男の表情は、不安なのか、何か居心地の悪さなのか…。
・神田日勝は、広瀬すずさんがヒロインを演じた朝ドラ「なつぞら」で、幼馴染の画家・山田天陽のモデルとなった人。天陽を演じた吉沢亮さんが音声ガイドを務めたが、ほぼ画のキャプションをなぞる感じだったので、ちょっと物足りない。せっかくなんだから、もっと山田天陽を出しても良かったのでは…