繰り返すセコイズム。

せこくつつましく、セコ充を目指してセコ活をしています。

インスタントでアジアンフード(12)そうめんで麺線を

KALDIで「かけるだけメンセン」が売っていたので、寒い季節にもかかわらず、そうめんも一緒に買ってきたのである。気分だけは、もう、台湾だ。

f:id:FLEXARET4:20201129190308j:plain

作り方は、超簡単。茹でたそうめんに、温めた麺線スープをぶっかけるだけ。

f:id:FLEXARET4:20201129190402j:plain

沸騰する熱湯にどーん!と入れる。湯気でカメラも曇る曇る。

f:id:FLEXARET4:20201129190424j:plain

茹でておいたそうめんに、どばーっとかけて出来上がり。青菜を添えてみる。

f:id:FLEXARET4:20201129190441j:plain

麺線といえば、台北の西門町の阿宗麺線が有名。阿宗麺線は、もっと麺がどろどろしていて、かつおぶしの風味が強く効いていたような気がする。あー、台湾に行きたい。

台湾に想いを馳せながら歴史を考える3冊

11月まで新宿K’s cinema 行われていた「台湾巨匠傑作選」は、大阪・名古屋でも行われ、このたび吉祥寺アップリンクでも行われることとなった。チョン・モンホン(鍾孟宏)監督の『停車』のブラックユーモアに、こんな監督がいたのか!と舌を巻き、久しぶりにツァイ・ミンリャン蔡明亮)監督の4作品をまとめ見してぐったりした。こんなにまとまって台湾映画を見たことがあっただろうか、というくらいに台湾映画を見たのだった。

今回の特集上映の中でも目玉だったのは、ワン・トン(王童)監督の劇場初公開作『バナナパラダイス』(1989年)。一人の男の数奇な運命とともに、国共内戦から戒厳令下の白色テロ時代、そして現代に至るまでの戦後台湾現代史を描いた秀作だった。

ひとつの国の歴史を題材にした映画は、「そこに至る歴史的な前提」があるので、感覚的になかなかピンとこない場合が多いけれど、その国への理解を深めたり広げたりするきっかけになるので面白い。海外旅行に行けない今だからこそ、映画や読書で興味のある国の知見を広げるチャンスでもある。長い前置きになったけれど、台湾映画とともに読んでいた台湾関係の歴史本を3冊。

f:id:FLEXARET4:20201129111313j:plain

牡丹社事件 マブイの行方 日本と台湾、それぞれの和解

牡丹社事件と聞いても、もしかしたらピンとくる日本人は少ないのかもしれない。かくいう私も、概要を知っているだけで、詳しい内実は知らなかった。すなわち、1871(明治4)年、琉球の船が遭難して台湾南部に漂着、その地で乗組員ら54人が原住民パイワン族に殺害されたという事件だ(琉球に帰国できたのは12人だけだった)。事件には続きがあって、明治政府は遭難殺害事件を理由に、1874(明治7)年に西郷従道(隆盛の弟)をリーダーとして出兵し、台湾南部を制圧することによって、当時台湾を統治していた清国から有利な講和を引き出す。

日本と台湾の歴史的な関わりは、日清戦争後の1895(明治28)年の台湾併合に端を切っていると思いがちだが、実は、日清戦争の約20年前にすでに最初の衝突があり、また、この牡丹社事件からの一連の流れが、日本が初めて世界と衝突する最初の一歩だったといえる。遭難殺害事件そのものは悲劇的だったが、もともとは、言葉も通じない異なる民族間の行き違いによる事件が台湾出兵の理由に用いられ、当時、日本か清国かという属国問題のさなかにあった琉球問題も「琉球民ために」出兵したことで、同時に解決してしまった。明治政府にとっては一石二鳥だったともいえるが、それゆえに、問題は複雑化したともいえる。

この本は、そうした複雑な背景を持つ牡丹社事件を紐とき、百数十年を経た沖縄と台湾の間で起こった和解の動きを追いかける。沖縄や台湾のパイワン族の事件当事者の子孫である人たちと信頼関係を築き、丹念に話を聞き、事件を丁寧に解きほぐしていく労作だ。 

牡丹社事件 マブイの行方ー日本と台湾、それぞれの和解

牡丹社事件 マブイの行方ー日本と台湾、それぞれの和解

 

台湾海峡一九四九

太平洋戦争と、その後の中国の国共内戦。ふたつの戦争に翻弄された台湾の人々を描いた歴史ノンフィクション。タイトルの1949年は、国民党が中国本土で解放軍(共産党)に敗れ、台湾に逃げてきた年だ。冒頭で紹介したワン・トン(王童)監督の映画『バナナ・パラダイス』では、敗走する国民党にまぎれ込んで台湾に渡った青年が主人公であり、映画の舞台となった歴史が重なっていたこの『台湾海峡一九四九』は、とても興味深く読んだ。

太平洋戦争では日本人だけが出兵したわけではなく、台湾の人も日本軍として戦地に赴いたわけだが、彼らもまた、現地で「人殺し」に加担して、戦争が終わって罪に問われることになる。この本を読んでいると、歴史の「たら」「れば」を思わずにいられない。

太平洋戦争がなければ人を殺すこともなかっただろうし、戦争後に罪人として罰を問われることもなかっただろう。国共内戦がなければ、家族と生き別れ、その後、本土の祖国の地を踏めずに故郷に思いをはせながら亡くなることもなかっただろう。彼らにも家族があり、家族との物語があった。そうした、いわゆる「普通の人たち」が戦争に翻弄された人生を掘り起こした1冊。インタビューやドキュメンタリー要素も交えつつ、単なるノンフィクションに収まらない、文章からは「文学」を読んでいるような薫りが漂う(それは、訳者の力によるところも大きいだろうけど)。

台湾海峡一九四九

台湾海峡一九四九

  • 作者:龍 應台
  • 発売日: 2012/06/22
  • メディア: ハードカバー
 

台湾人の歌舞伎町 新宿、もうひとつの戦後史

これまた、知られざる歴史を丹念に取材した1冊。現在の新宿歌舞伎町の成り立ちを振り返るとき、台湾人の存在が欠かせないことを発見する。

戦前から日本に留学(といっても、当時の台湾は日本の統治下だったので内地留学だ)していた台湾の若者たちは、終戦後も政治状況が混乱していた台湾に戻ることもできず、新宿西口の闇市マーケットで商売を始める。終戦で晴れて「解放国民」となった彼らは、日本人であれば米国の占領下で統制されて手が出なかった品物を扱えるという利点を生かし、財力をつけていく。やがて闇市がなくなると、未開拓だった新宿東口へと流れ込んでいったのだった。彼らは独自のネットワークを生かし、お互いに協力し合い、商売を拡大していく。故郷という支えを失い、背水の陣となって、それでも生き延びていかなくてはならない彼らの熱量は、ものすごいものがある。

名曲喫茶や劇場、アシベ会館(現在のABCホール)や風林会館などなど、新宿文化の基礎を作ったのは台湾人なのだった。

台湾人の歌舞伎町――新宿、もうひとつの戦後史
 

 

箇条書き美術展めぐり さようなら原美術館

2021年1月での、建物の老朽化のために閉館が決定した原美術館。現在、最後の展覧会「光―呼吸 時をすくう5人」が行われている。年に一度は何かしらの展覧会を見るために足を運んでいた美術館だが、もうこれで来るのが最後になると思うと、さびしい気持ちでいっぱいだ。建築含めて、本当に良い美術館だった。

bijutsutecho.com

bijutsutecho.com

2019年、難病のために40代半ばで早逝した佐藤雅晴の「東京尾行」のシリーズは、オリンピックへと向かう東京の街の姿を撮影し、風景の一部をトレースしたアニメーションを織り交ぜた作品。当然、ここには陽光の下でマスクをしていない人々が歩く街の姿が描かれているのだが、その風景をぼんやりと眺め、過ぎ去った日常、当たり前だと思っていた日々を思い返すだけで、なんかもう、泣けてくる。現実はマスクだらけの世の中で、マスクをしていない世界は、もはやそれだけで「虚」だ。おっと、いけない…最近、涙もろくなったかな…。

f:id:FLEXARET4:20201123110322j:plain

御殿山トラストシティの遊歩道経由で美術館に行くのが好きだったが、もう、ここを通ることもなくなるな…

f:id:FLEXARET4:20201123110530j:plain

御殿山庭園。このあたりは起伏ある東京の地形を感じることができる。

f:id:FLEXARET4:20201123110625j:plain

庭園内の紅葉も、少し進んでいた。

f:id:FLEXARET4:20201123110920j:plain

夕暮れ近く、原美術館へ。現在は時間指定予約制となっている。

f:id:FLEXARET4:20201123110144j:plain

コレクションは群馬県渋川市にあるハラミュージアムアークへ(写真は2020年8月)

 

0泊2日(船中泊)で伊豆大島弾丸ツアーに行こうかな

いよいよ新型コロナ感染第三波が来たか…という中でなんだけど、セコ旅の研究心が止められない止まらない日々なのである。先日、Go to トラベルキャンペーンをからめて、伊豆大島へ行った時の話。佐渡に続いて、島旅ばかりだなあ。
伊豆七島に渡るには、東海汽船が主な交通手段になるわけだが、たまに、お得なセールをやっている。今回は「島島きっぷ」客船特2等を選択したのだが、ここにGo to トラベルキャンペーンが乗っかってきて、往復7500円が5000円に。

www.tokaikisen.co.jp

f:id:FLEXARET4:20201117000514j:plain

出航は竹芝桟橋22時。レインボーブリッジに見送られて東京湾を後にする。

f:id:FLEXARET4:20201117000445j:plain

特2等はカプセルホテルをちょっと狭くしたような2段ベッド。カーテン付きで清潔。

f:id:FLEXARET4:20201117000500j:plain

ベッドごとにコインロッカー安心。20~30リットルのリュックであれば収納可。

f:id:FLEXARET4:20201117000428j:plain

電気とコンセントも付いているので、スマホの充電も可能だ。

出航は竹芝桟橋を22時で、伊豆大島到着は翌朝6時。客船での往復であれば、0泊2日(船中泊)で東京に帰ってくるという強行スケジュールも可能だ。
岡田港到着の場合は、客船の到着に合わせた元町港行きのバスに乗り、御神火温泉で朝風呂と朝食を済ませ、大島バスの三原山ラインで三原山山頂まで行き、火口をめぐって裏砂漠までハイキングをして、14時30分の出航に間に合わせることも十分に可能。あるいは、元町港からバスに乗り、古い港町である波浮港の街並みと食べ歩きを楽しんでも、午後の出航に間に合わせることができる。

oshima-navi.com

oshima-navi.com

もしも、島内に宿泊する場合は、地域通貨の「しまぽ通貨」がお得。8000円で購入して10000円分を利用できる。

shimapo.com

しかし、利用するためには身分証明書を提出(アップロード)しなければいけない、10000円単位(8000円ごとの購入)で買わなくてはいけない、10000円のうち最低3000円は宿泊に使わなくてはいけない、利用は1000円刻み…という分かりにくさと、使いにくさがある。

とはいえ、たとえばレンタカーで10000円の支払いになるとしたら、しまぽ通貨を購入しておけば実質8000円で済むことになるし、宿泊代が10000円になるとしたら、しまぽ通貨の支払いで実質8000円で済む。利用可能な加盟店は限られるものの、ある程度のまとまった支払いであれば、間違いなくお得な地域通貨だ。

私も、今回の旅では20000円分を購入(16000円)し、宿泊代とレンタカー代をしまぽ通貨で支払い、余りを昼食代にあてて、きっちり使い切ってセコ心を満たしたのだった。

 

2泊3日(48時間)500円くらいで佐渡をレンタカーでめぐった件

いよいよ新型コロナ感染第三波が来たか…という中でなんだけど、先日、Go to トラベルキャンペーンをからめて、佐渡へ行った時の話。
佐渡は、早い段階から「新しい旅の様式」で観光をアピールし、島外からの観光客へのおもてなしもあれこれ準備をされていたので、とても気持ち良く旅ができたのである。


Live Together on Sado Island「旅する人も、住む人も、安心・安全な佐渡で。」

 

①「さどまる倶楽部」に登録する。
アプリをダウンロードしておけば、観光施設やレンタカーなどで割り引きを受けられる。

datchacoin.sado-dmo.com

佐渡島に到着するやいなや、島内宿泊者を対象に、観光通貨「だっちゃコイン」を5000ポイント贈られる。
佐渡汽船に乗って佐渡島へ到着すると、待ち受けていたのは「だっちゃコイン」のプレゼント。あらかじめ「さどまる倶楽部」のアプリを入れておいたので、すんなりと我がスマホに5000ポイントがチャージされたのだった。

prtimes.jp

このキャンペーンはすでに終わってしまっているが、現金で「だっちゃコイン」をチャージしておけば、観光施設・飲食店・レンタカーなど、あちこちで使うことができる。

③レンタカー半額割り引き(最大5000円引き)キャンペーン
フェリーターミナルを出て、まず向かったのは、予約をしておいたレンタカー屋「気軽にレンタカー」さん。コンパクトタイプ(Sクラス)ならば2日間で9300円+免責補償という良心的なお値段。

当然、私は、ここで1万円ちょっとの支払いをするつもりだった。
だがしかし、お会計の時に、目の前で信じられない光景を目にすることとなったのだった。

まず「さどまる倶楽部」に登録しているので20%オフになり…(想定内)
さらに「レンタカー割引キャンペーン」と称して、半額が差し引かれ…(想定外)
さらにさらに、つい先ほどチャージしてもらった「だっちゃコイン」を5000ポイントを利用し…(想定外)
私の目の前で、みるみるうちに「お支払い金額」の欄が減っていって、どこがどうなったらこうなるんだと軽く混乱しているうちに、結果、現金で支払ったのは500円くらいとなり、2泊3日・48時間のレンタカーを借りることができたのだった。
今となっては、どこでどういう計算がされたのか、正確な支払い金額も分からなくなってしまった。せっかくなので領収書を取っておけばよかったなと、セコ心に思うのだった。

レンタカー半額割引(最大5000円引き)キャンペーンは 2020年11月30日まで実施しているので、もし佐渡に行こうと思い立った人がいたら、使わない手はない。ただし、レンタカー屋はいくつかあるものの、予約をしておかないと車が出払ってしまうので、予約は必須だ。

www.visitsado.com

 

佐渡旅は三人で行ったので、「だっちゃコイン」を15000円、それから Go to トラベルの地域クーポン券を12000円分もらっていたので、食事やアクティビティもちょっと高額なものに手を出すことができた。たとえば、三人で6000円の鮨を食べようと思っていたところを、現金に地域クーポンも加えて三人で12000円の鮨を食べよう…という使い方ができるのである。
地方自治体が援助しながらの観光通貨はもちろんのこと、地域クーポン券ともども、それなりに観光地を抱える地域へ還元されるのだろうな…と感じたのだった。

旅をするにも、伝染されない・持ち込まないの工夫をし、知恵を出し合いながら、うまいことやっていきたいものである。