インスタントでアジアンフード(6)ラペットウッ
前回に引き続き、今回もインスタントフードではない。おやつだ。前回はまだ「コーヒーを濾す」という作業があったが、今回は何の作業もない。だって、おやつなのだから。反省はしていない。
ミャンマーの「ラペッ・トウッ」という、食べるお茶の葉だ。ミャンマーみやげでいただいたのだが、もらった時はいったいどんな食べ物なのか分からない上に、不敵な笑みを浮かべる少年が不気味だったので、しばらく食べずに放置していた。
そして、外装の袋に”Pickled Tae and Fried Beans” と書いてあるのを手掛かりに、ようやくどういう食べ物なのか分かったという次第。
どういう食べ物なのか分かったはいいが、出てきたのは油で炒ったような豆と、こげ茶色のむにゅむにゅとした「何か」。この「何か」が恐怖心…いや、好奇心を煽る。
豆たちの上に、ウ〇コが乗っているように見えるが、ウ〇コではない。お茶の葉の漬物だ。発酵させているので、保存食のように長持ちする…らしい。酸っぱい匂いがする。
こんなふうにして、混ぜ合わせて食べる…と、あれっ、意外に美味しい。酸味と、ちょっと辛みがある。豆が油まみれなので、お茶の葉の酸っぱさでほどよく中和されて、食が進んでしまう。
このお茶の葉のピクルスは、サラダに和えてもけっこう合うんじゃないかと思い立ち、さっそく残り半分をサラダに混ぜてみた。
繰り返すようだが、サラダの上に、うっかりウ〇コを乗せてしまったわけではない。こうして見ると、ツナのような質感に似ているが、色味がアレなのでアレである。サラダと一緒に口の中に運んでみると…うん、まあ、合わないわけじゃないけど、ちょっとクセが強かったかな!という感想である。