繰り返すセコイズム。

せこくつつましく、セコ充を目指してセコ活をしています。

アジアンドキュメンタリーズでステイホーム

お題「#おうち時間

 

非常事態宣言下で、飲食業やサービス業に携わる人たちが大変な思いをしている中、我々も行動が制限されて娯楽を失ってしまっている一方、無料で音楽配信や動画配信をしてくれているところも多く、自宅で過ごす一助となってとてもありがたい話である。感謝感激だ。

今日は いのちを守る STAY HOME週間 ということで、アジアンドキュメンタリーズが5月6日まで無料で配信している動画2本を視聴。有料でたくさんの作品がアップされているので、アジアの優れたドキュメンタリー作品にふれるきっかけになる。感謝感激だ。

島の少年騎手 シラとフィルマン

インドネシアの伝統的な少年競馬の背景に、厳しい社会格差の現実があることを知る。社会的ステイタスを示すために馬を持つ人、苦しい家計を支えるために馬に乗る少年たち。お金のために息子を騎手にしたい父親の思い、落馬事故を心配する母親の思い、それでも無邪気な少年たちの笑顔が「救いである」と単純に言いきってってしまって良いのかどうか、割り切れない思いになる。少年らは競馬の遠征のために学校を休みがちになり、勉強は周囲からも取り残される。文字の読み書きもまともにできない。そうなると、将来的に就ける職も限られてくるだろう。教育が豊かになるための一助であるとしたら、少年が大人になった時、貧しさのループの中にいるのもしれない。そう考えると、胸が痛くなる。

 

ボクシング・フォー・フリーダム

「島の少年騎手」が貧富の格差の話だとしたら、こちらは「男女の差別」をテーマにしたアフガニスタンのドキュメンタリー。長い内戦による政治体制や宗教などに翻弄されつづけてきたアフガニスタンの女性たちも、学業やスポーツなどによる社会参画を目指すようになり、そうした変化の兆しをボクシングに取り組む一人の女の子に重ねる。海外の大会に出ようとすれば「亡命を画策」と脅され批判され、目標にしていたオリンピックも国内の五輪委員会に却下される。銃などの野蛮な武器ではなく、武器をボクシンググローブに持ちかえて「戦う女の子」の前向きなストーリーだった。