文明と原始、都市と辺境、そしてコロナ
何年か前、アマゾンの熱帯雨林に暮らす先住民「ヤノマミ」の本を読んだとき、現代にもこんなアニミズムな世界があるのかと印象に刻まれたものだった。
そして、そのアマゾン奥地のヤノマミにも、コロナで死者が出たという。
https://www.afpbb.com/articles/-/3278150?pid=22298268
本が書かれた当時も、ヤノマミは完全に外界から隔離されていたわけではなく、医療関係者が部族に近づきすぎないくらいの距離でベースを作ったり、部族の中からも都市部に出たりする者がいたりしたわけだから、現在はもっと都市部の人間との距離が近くなってしまっているのかもしれない。違法な金鉱労働者がヤノマミの生活圏を脅かしているということが、その顕れだろう。
ヤノマミの部族を襲いつつあるコロナ禍は、いろいろな示唆に富んでいるニュースだったので、備忘録的に書きつけた次第。