インスタントでアジアンフード(11)セブンイレブンのアジアンフード
久々にアジアンフードである。
と思ったら、とうとうインスタントですら作ることを放棄してしまったのである。コンビニで調達するありさまだ。しかし、コンビニめしだからといって侮ってはいけない。セブンイレブンのアジアンフードは、これがなかなか美味しいのである。
昼になると、職場近くのセブンイレブンで買ってきたこれらの食べ物をスマホで写真に収め、ニヤニヤしているのである。すっかり、キモチの悪いおじさんである。
中国西安から、ビャンビャン麺である。もはや、どんな漢字なのか分からないくらい、複雑怪奇な麺の名前である。いったい誰がこんな漢字を思い付いたのだろう。そして、その複雑怪奇な漢字を麺の名前にあてるとは、これまた誰が思い付いたのだろう。
続いては、タイ風の焼きそばといえば、パッタイ。ちょっと味が濃い目。いくつかのお店で食べたパッタイも、だいたいが味付けの濃いものだったので、パッタイとはそういうものなのかもしれない。
シンガポールから、ホッケン・ミー。シンガポールのフードは知識がないのだが、これも美味しい。
こちらは、タイのヤムウンセン。まあまあ。
本当は、もうひとつ、セブンイレブン版ルーロー飯を紹介したかった。本場台湾のルーロー飯を、なかなかのクオリティの高さで味を再現しているのだが、最近、職場や自宅近辺の店舗で見かけることもなくなった…と思ったら、今は九州で販売しているらしい。ぜひ、いつでも買えるように、定番化してほしいものだ。
悪人探しから知恵探しへ
何もする気がしないのである。暑くて、何もする気がしないのである。
何もする気がしない間に、安倍晋三が体調不良を理由に退陣表明。びっくりである。これまで面白おかしく安倍政権を叩いたり小バカにしてきたマスコミも、急に「安倍首相、長い間お疲れさまでした」みたいな、優しげな感じになってしまい、気味が悪いったらありゃしない。とくにテレビメディアは酷いものだ。今に始まったことではないけれど、しかし裏を返せば、安倍政権が炎上する様子を面白がっていたのは視聴者である我々であり、テレビメディアはやっぱり我々の映し鏡なのかもしれない。そして、私自身、安倍政権が炎上しているのを、どこかで面白がってはいなかったか。アベノマスク、星野源とのヘンなコラボ動画、黒川問題、Go toキャンペーン、他にもいろいろ…何だかいろいろあったような…世の中がコロナで大変な時に、本質からずいぶんと逸れた報道をしていただき、私も大いに無駄な時間を過ごさせてもらった。
「Go to トラベル」キャンペーンといえば、前回、コロナ時代の旅スタイルとはひとり旅なんじゃないかなー…という思いつきを声を小にしてお伝えさせていただいたわけだが、石川県からはようやくこんなプランも出てきた。そうだよそうだよ、待ってたよ、こういうことなんだよ。news.traicy.com
新型コロナの感染拡大が伝えられる過程で、旅行をすることが悪、夜に飲食店に行くことが悪、Go toが悪…みたいな、一部のメディアに先導されて、脊髄反射のように悪人探しやレッテル貼りが横行する息苦しい世の中になってしまった。
そうではなくて、前述の石川県の旅館のように、たとえばひとり旅に照準を当てるといったように、旅行をする側にも受け入れる側にも工夫を促すとか、そういう知恵を出し合う時間はもっとあったはずだったし、そうした時間が失われたおかげで、今なお旅行業界や飲食業界は大変な苦戦を強いられている。
先日、神田の方にランチでタイ料理を食べに行ったところ、重宝していたお店が7月で閉業していた。看板はまだ掛かっていたが、すでに内装工事の業者が入っていた。リーズナブルでまあまあ美味しかったので、残念でならない。働いていたタイの人たちも、いったいどうなったのか。
こちらのラーメン屋も、つい先週、ふらりと行ってみたところ、やっぱり7月で閉業になっていた。
これから先、いったいいくつのお店が無くなっていくのだろう。助けてあげたくても、どうにもならない。「久しぶりにあのお店に行ってみよう」と、いざ行ってみたら無くなっていた…という時のやるせなさといったら、もうね…。苦しい時だからこそ、悪人を探したりレッテルを貼ることに血眼になるのではなくて、生き延びる知恵を絞り出さないといけない。
今こそ声を小にしてつぶやきたい、コロナ時代の旅スタイルとは
世の中はお盆休みである。お盆休みであるが、帰省や旅行することもはばかられる雰囲気なので、お盆休みという雰囲気がしないのである。「Go to トラベル」キャンペーンは盛り上がらないばかりでなく、「Go to トラブル」と揶揄される始末で、旅をすること自体が「悪」というような空気すら漂っているのは、旅好きの私としては、残念で仕方がない。
そう、こんな時だからこそ、声を大にして言いた…いや、声を小にしてボソボソつぶやきたい、今こそ、一人旅のススメなのではないだろうか。
日々伝えられるコロナの感染状況を見ていると、やはり、人が集まるところ、それもただ集まるのではなく、食事をしながら人と話したり笑ったり、そういった状況が良くないと考えられる。人も群れになれば話をしないではいられないし、食事となればマスクを外すし、お酒が入れば笑ったり大声を出したりする。私もやむなく外食で済ます時も、自分の席の近くにノーマスクで話しているグループがいると、やはり身構えてしまう。身構えて、意識的に食べるスピードを1.5倍速くらいにアップして、さっさとお店を立ち去ってしまう。すっかりイヤな習性が身に付いてしまった。
だからこそ、旅行をするという行為についても視点を変えて、旅行をする側は集団行動を避ける。受け入れる側もグループ泊をお断わりして、お一人さまを歓迎するプランを充実させる。在宅ワークでいつも家族と顔を合わせているためにストレスが溜まり、一人になりたいという人たちのニーズにもマッチする。何なら、2食付きでお一人さまのリモートワーカーを受け入れて、環境を変えて仕事をしてもらえば、仕事もはかどってはかどって仕方がなくなる…かもしれない。
一人なので、ホテルや旅館内ではもちろん誰とも話さない。食事も一人で黙々と食べる。部屋食プランであれば、なお良い。みんな一人なので、ホテル内でぺちゃくちゃ喋るような旅行客もおらず、泊まる客どうしもストレスが少なく安心だ。観光地をめぐる時も、一人なので静かなものである。感動を誰かと分かち合えないかもしれないが、SNSにアップすれば、見知らぬ誰かの共感を得られるかもしれない。飲食店も同じように、二名以上のお客様はお断りで、お一人さま大歓迎メニューでも用意していただければ、なかなかお店で一人呑みをする勇気がわかない私もあなたも、気軽に自分のペースで一人呑みができるというものである。
「一人旅」という言葉の響きがイヤな人のためには、ちょっと違った言い方を考えてみた。これらを使い分ければバッチリだ。恐れることはない。
- ひとりっぷ オシャレな感じで言ってみたが、要するに、一人旅である。
- ぼっち旅 哀愁あふれる感じで言ってみたが、要するに、一人旅である。
- 単独行 冒険心あふれる感じで言ってみたが、要するに、一人旅である。
…と、そんなくだらないことを半ば本気で考えている、寝苦しい熱帯夜なのである。
もっとも、いつまでもこんなコロナ禍の中での旅行なんてイヤだし、またみんなで楽しく旅ができる日が戻ることを願ってやまない、今日この頃だ。
新型コロナ感染再拡大下のアートめぐり備忘録
最近の休日は、美術館や図書館などに行っても、繁華街は出歩かず、用事を済ませたら寄り道もせずにさっさと帰宅するような日々である。美術館は、最近は日時指定制を取り入れているところも多く、空いていて人との距離も取れるし、喋っている人もいないし、比較的、安心のできる場所だ。
ピックアップしてみたら日本の現代アートが多くなってしまったのは、コロナ状況下で移送できる手段(とくに海外から)が限られてしまったせいかもしれない。(2020年7月24日時点での情報です)
「あるがままのアート」(東京藝術大学大学美術館)
2020年7月23日~9月6日。日時指定予約制。無料。
桶田コレクション展「A NEW DECADE」(スパイラルガーデン)
2020年7月23日~8月10日。日時指定予約制。無料。
2020年7⽉10⽇〜9⽉27⽇。1000円。
SUPER LABO STORE TOKYO 森山大道 「沖縄 s49」
2020年6月26日(金)~8月22日(土)。
1974年に撮影した那覇を中心とした沖縄の情景。
ギャラリーバウハウス「ロバート・フランク大回顧展」
Part1:2020年7月1日(水)~9月19日(土)、 Part2:2020年9月24日(木)~11月21日(土)
『The Americans』で知られるロバート・フランク。www.gallery-bauhaus.com
きぼうのかたち 原美術館コレクション(ハラミュージアムアーク)
絵画のミカタ 5人のアーティストとみる群馬県立近代美術館のコレクション(群馬県立近代美術館)
KAMU kanazawa
レアンドロ・エルリッヒの新作《INFINITE STAIRCASE》…見てみたい…
2020年6月27日~8月23日。
2年前(2018年)の水戸芸術館の企画展もインパクトがあった。見たい。
奇才 江戸絵画の冒険者たち(あべのハルカス美術館)
2020年9月12日~ 11月8日。
東京展は行くことができなかったので、行きたいところだが…
2020年5月26日~10月4日。日時指定予約制。
DIC川村記念美術館「開館30周年記念展 ふたつのまどか」
2020年6月16日(火) ~ 11月29日(日)
日時指定の予約制。最寄駅から無料シャトルバスでの送迎は当面は中止とのこと。シャトルバスがないと行くのは厳しい。
新型コロナ感染拡大下の中で、なんとかキャンペーンが始まったものの、日本国内の旅行に行くのもままならない。様子を見ながら、地方の美術館にも足を運んでみたいものだ。
旅先では人と交わらない(自分は気ままなひとり旅ばかりだが)、人の集まりそうな観光スポットには行かない、宿泊先で大浴場や温泉は利用しない、食事もバイキング形式であれば利用しない…と、自衛策だけではなく、他人への接触も気を遣ったりもしなくては。
インスタントでアジアンフード(10)パッタイ
カルディでパッタイセットを買ってきたのである。米麺で作る、タイ版の焼きそばだ。しかし、よくよく考えると、私はパッタイがそれほど好きではない。パッタイやガパオのような味がガツンとした濃い目のものよりは、カオマンガイとかクイッティアオのような、ソフトにするする食べられるものの方が好みなのだった。だってだって、もう若くはないのだから。
でも、買ってしまったからには仕方がない。作るしかない。
米麺、パッタイソース、チリパウダーのセット。具材にとき卵とニラ、もやしを用意。
作り方はいたってシンプル。転記するのは面倒なので、写真で済ましてしまおう。
出来上がったパッタイ。小エビをのせる。
パッタイって、こんな感じだったかなあ…と、自分で作っておきながら、不思議なものを見るような気持になってしまった。べちゃべちゃした見た目となってしまい、あまり食欲をそそる見た目ではない。
日本人が慣れ親しんでいる小麦麺の焼きそばとは勝手が違い、米麺は粘り気が出て麺と麺がくっついてしまうので、具材と絡めるのが難しかった。
味の方は、パッタイソースが付いているので失敗はないのだが、やはりガツンと濃いめの味付けになっていて、これは好みが分かれるところかもしれない。