繰り返すセコイズム。

せこくつつましく、セコ充を目指してセコ活をしています。

Amazonプライムでアジア映画(15)漂うがごとく(ベトナム)

アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これはできるだけ外出を避けつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年7月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。

ベトナム映画から『漂うがごとく』。トラン・アン・ユンを想起させるような、アート色が強め映画である。暗めの映像は『シクロ』を、よけいな音を排した静けさは『青いパパイヤの香り』を思い出す。

漂うがごとく(字幕版)

漂うがごとく(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/21
  • メディア: Prime Video
 

 ハノイで旅行ガイドとして働くズエンは、タクシードライバーをしている年下のハイと出会って三ヶ月で結婚。ハイは新婚なのにズエンにも手を触れようとしない。ズエンは、そんなハイに物足りなさを感じている。ある日、ズエンは親友のカムという女性から、トーという男のところに手紙を届けるように頼まれる。すると、トーにいきなり襲われてキスをされたりしてしまう。いきなり襲いかかるトーもトーだが、トーを紹介したカムという女は何かが起こるということを知っての確信犯だったろうし、ズエンも新婚の旦那とはまったくタイプの違うワイルドなトーに惹かれていってしまう。ハイも相変わらず美人な年上女房には手を触れないし、近所の女の子とドライブに行ったりお風呂を貸してあげたり(いやらしい意味ではないが)、なんだかもう、ちょっと壊れた人たちのオンパレードである。
ただの雰囲気映画なのか?それとも上質なアート作品なのか?…というせめぎ合いに陥ってしまった時点で、私はこの映画が好みではないのかもしれない。好みの問題と言ってしまうと、身も蓋もないけれど。

 (また見たい度(★1~5) ★)


漂うがごとく