繰り返すセコイズム。

せこくつつましく、セコ充を目指してセコ活をしています。

Amazonプライムでアジア映画(13)ピザ!(インド)

アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典には、香港(主にアクション)や韓国の映画はいろいろあるけれど、他の地域のアジア映画をどのくらい見ることができるのか、これはできるだけ外出を避けつつ、セコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年7月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。

今日はいよいよインド映画である。ついに来たか、インド映画。インド映画というと、物語の途中に歌とダンスが盛り込まれたりとか、やたらに時間が長いとか、いまだにそんな先入観にとらわれている私にとっては、ハードルが高いジャンルだ。しかし、この『ピザ!』という作品は、約90分ですっきりまとめた見やすい作品。 

ピザ!(字幕版)

ピザ!(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 南インドの都市、チェンナイのスラム街に暮らす兄弟が、近所にできたピザ屋でピザを食べたいと思い、小遣い稼ぎに奔走する。お金をためて、ようやくピザを食べられるかと思ったら、兄弟らは着ている服で「スラムの人間」と判断されてピザ屋には入ることが出来ず、それなら小ぎれいな服を着ればいいんでしょ…と、新しい服を買うものの、やっぱりピザ屋には入れない。入れないどころか、罵られ、叩かれもする。兄弟らの入店を拒否したことでピザ屋は世間から非難され、世間的な評判に気を取られている大人たちは、彼らをピザ屋に招待して、逆に世間に好感度アップのアピールをするわけだが、ピザはあまり美味くないなあ…という皮肉の効いたオチだった。

ピザを食べるために奮闘する兄弟のほのぼとした物語と思って見ていたら、途中からはインドならではのカースト格差社会の話に転換し、社会的な問題をオブラートに包みつつ、シンプルに楽しむこともできる娯楽作品に仕上がっていた。

(また見たい度(★1~5) ★★)


ピザ!(予告編)