繰り返すセコイズム。

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箇条書き美術展めぐり ピーター・ドイグ展(東京国立近代美術館)その1

東京国立近代美術館の『ピーター・ドイグ展』へ。2020年、もっとも楽しみにしていた展覧会だったにもかかわらず、2月に始まってすぐに新型コロナの感染拡大の影響で中断。会期がどうなることやらと悶々と心配していたが、秋まで延長されて、無事に再開。再開されたその週末に、さっそく足を運んだ。

入場時間予約制なので、週末でも会場はゆったりしていた。チケット収入的には痛いだろうが、見る側にとっては悪いことばかりではない。

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画のサイズが大きいので、離れたり近づいたり、楽しみ方はいろいろ。

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様々なイメージをコラージュしたように、抽象と具象のあいだをいく。

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「ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ」

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厚塗りの描き込みと、塗り残しのようなところが共存しつつ、違和感がないのがすごい。

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カンバスを分割して複数のイメージを重ね合わせる。遠近感が変になるのも特徴的。

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映画ポスター風の、紙に油彩の即興的な画の数々も見ていて楽しい。

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 日本の映画もいくつか。「羅生門」「座頭市」「HANA-BI」「東京物語」。ドイグは、友人らと自身のスタジオで映画の上映会を行い、その上映会のためにこうしたポスター風の画を描き溜めた。

のんさんの音声ガイダンスも、キャプションとは違う切り口で語られていて、なかなか面白かった。(続く)

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