繰り返すセコイズム。

せこくつつましく、セコ充を目指してセコ活をしています。

インスタントでアジアンフード(11)セブンイレブンのアジアンフード

久々にアジアンフードである。

と思ったら、とうとうインスタントですら作ることを放棄してしまったのである。コンビニで調達するありさまだ。しかし、コンビニめしだからといって侮ってはいけない。セブンイレブンのアジアンフードは、これがなかなか美味しいのである。

昼になると、職場近くのセブンイレブンで買ってきたこれらの食べ物をスマホで写真に収め、ニヤニヤしているのである。すっかり、キモチの悪いおじさんである。

 

中国西安から、ビャンビャン麺である。もはや、どんな漢字なのか分からないくらい、複雑怪奇な麺の名前である。いったい誰がこんな漢字を思い付いたのだろう。そして、その複雑怪奇な漢字を麺の名前にあてるとは、これまた誰が思い付いたのだろう。

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続いては、タイ風の焼きそばといえば、パッタイ。ちょっと味が濃い目。いくつかのお店で食べたパッタイも、だいたいが味付けの濃いものだったので、パッタイとはそういうものなのかもしれない。

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シンガポールから、ホッケン・ミー。シンガポールのフードは知識がないのだが、これも美味しい。

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こちらは、タイのヤムウンセン。まあまあ。

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本当は、もうひとつ、セブンイレブン版ルーロー飯を紹介したかった。本場台湾のルーロー飯を、なかなかのクオリティの高さで味を再現しているのだが、最近、職場や自宅近辺の店舗で見かけることもなくなった…と思ったら、今は九州で販売しているらしい。ぜひ、いつでも買えるように、定番化してほしいものだ。

www.sej.co.jp

 

となりに住む「移民」の人たちを考える3冊

いずれも2019年に書かれた、主に日本で暮らす移民についてのノンフィクション。最近の本であるのに、書かれていることは何だか遠い昔のことのようにも感じる。新型コロナの感染拡大で、海外との往来に大きな制約がかかることとなって早数ヶ月。海外旅行に行けない、仕事で駐在に行けない(あるいは日本に帰国できない)ということが常態化しつつある一方で、コロナ禍の煽りを大きく受けてしまったのは、これらの本に描かれた彼らのような、生活の基盤や仕事の保障も不安定な日本の社会で生きる外国人なのかもしれない。そんな今だからこそ、日本に暮らす彼らのことを気に掛けつつ、読んでみたい本をチョイス。

日本の異国:在日外国人の知られざる日常

東京都内には、「リトル〇〇」と呼ばれるような、外国人のコミュニティが数多く存在する。この本は、東京都内あるいは東京近郊の街に根付いて暮らす外国人たちの姿を追ったルポルタージュ。フィリピン、ミャンマー、インド、バングラデシュベトナム、タイ、モンゴル、中国…実に多種多様だ。国もバラバラであるのみならず、同国人であっても、世代や日本にやってきたバックグラウンドもバラバラだ。たとえば、1960年代・70年代に難民としてやってきたベトナム人と、新大久保界隈に暮らす若いベトナム人との間には、大きな隔世の感がある。

この本に書かれているような、インバウンド需要を見込んで雇われていた外国人は、今、どうしているのだろうか。自分の国に帰ることはできたのだろうか。あるいは、すでに日本に生活の基盤があり、自分の国にはもう何の縁も無くなっている人たちも多いのかもしれない。飲食店を経営しているような人は、さぞかし厳しいことだろう。本を読みながら、そういうことが心配になってしまった。

日本の異国: 在日外国人の知られざる日常

日本の異国: 在日外国人の知られざる日常

 

団地と移民 課題最先端「空間」の闘い

高度成長期とともに歩んだ団地の歴史、高齢者の姿ばかりになった団地の現在、そこに新たな住人としてやって来た移民たちと生活空間を共にすることで生まれる誤解と手探りの共生への道、ヘイトと偏見にさらされる団地の移民たち、戦争の記憶を引きずりながらも日本に帰国した残留孤児の暮らし、さらには、移民たちとの分断の最前線にあるパリの団地の姿まで、多方面から「団地」を描いたルポルタージュ

副題にある通り、「団地」はこれからの日本が直面する課題難題を先取りした縮図のようでもある。超高齢化社会、増える移民、誤解と偏見を克服して彼らと共生できるかどうか…と、「団地」は問い掛けてくるのである。

団地と移民 課題最先端「空間」の闘い

団地と移民 課題最先端「空間」の闘い

  • 作者:安田 浩一
  • 発売日: 2019/03/23
  • メディア: 単行本
 

芝園団地に住んでいます : 住民の半分が外国人になったとき何が起きるか 

『日本の異国』『団地と移民』でも言及されていた、埼玉県川口市芝園団地の話。著者自身が芝園団地に暮らし、主に中国人たちと団地での生活空間を共にする生活者の視線で描かれているので、いわゆるルポルタージュの第三者的な語り口ではなく、「私」と「あなたたち」という、当事者としての語りであるのが興味深い。

ある町のある場所に多くの外国人がかたまって暮らしていることに、我々は時として驚いてしまうが、それは裏を返せば、日本側の問題でもある。日本の賃貸住宅事情は何かと厳しく、他国からやって来た彼らの壁になる。そうなると、保証人なしでも住むことが可能なUR賃貸住宅に自然と集まることになるのは道理…ということになる。 

芝園団地も、他の団地の例に漏れず、もともとの住民は高齢者ばかりになり、一方で、中国人の働き盛りの世代が数多く入居してきたことにより、団地もいろいろなジレンマや摩擦を抱えることとなる。著者はひとりの生活者として、若い中国人入居者たちの手を借りながら持続性のある団地を…という想いを抱き、年配の日本人住民と中国人住民との間で悩みながら試行錯誤する。その姿には素直に好感が持てた。

芝園団地に住んでいます : 住民の半分が外国人になったとき何が起きるか

芝園団地に住んでいます : 住民の半分が外国人になったとき何が起きるか

  • 作者:大島 隆
  • 発売日: 2019/10/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

Amazonプライムでアジア映画(19)マッキー(インド)

アジア映画が好きである。Amazonプライムの特典で、どれくらい自分好みのアジア映画を見ることができるのか、外出を控えつつ、自宅でセコ充を目指してセコ活しがいのあるテーマである(※2020年9月時点のAmazonプライム特典視聴情報です)。

 

「マッキー」とは、ヒンディー語で「ハエ」という意味。「映え」ではなくて「蠅」である。タイトルの意味すら知らず、何の予備知識もないまま見始めたハエの映画である。

悪徳社長のスディープは、女性を自分のものにするためであれば金に糸目もつけず、汚い手も厭わない男。彼が次に狙いを定めたのはビンドゥという美人だったのだが、彼女はジャニという若者にひそかに想いを寄せていた。このあたりまでの展開は、ちょっと退屈でキツいなあ…という感じである。それに、インド映画って、いきなり歌ったり踊ったりし始めて癖が強くて苦手なんだよなぁ…という私の先入観を裏切らず、この映画もその例にもれることなく、いきなり1980年代のUSA的なミュージックビデオよろしく、ダンシングが挿入される。 

マッキー

マッキー

  • メディア: Prime Video
 

 ところが、ジャニの存在を知ったスディープは、ビンドゥを手に入れるためにジャニのことが邪魔で憎らしく、殺してしまうのである。すると、ジャニは1匹のハエに生まれ変わり、ビンドゥを守るべく、そしてスディープに復讐を果たすべく、ハエとして戦い始めるのだった。荒唐無稽とは、まさにこのことだ。なんというバカバカしい展開なのだろう。ハエが苦手な人は、ここでリタイア間違いなしだ。だって、ここからずっとハエ中心なのだから。しかし、私はといえば、ここからはもう、一気見である。ビンドゥもハエになったジャニを受け入れて、ふたりともに…いや、ひとりと一匹で共闘し、見事に悪徳社長スディープに復讐を果たすのだった。

TBS日曜劇場風に言うと、これぞまさに「やられたらやり返す!倍返しだ!」なのだった。ダブルリターンである。

(また見たい度(★1~5) ★★)


映画『マッキー』予告編


面白いダブルリターン

悪人探しから知恵探しへ

何もする気がしないのである。暑くて、何もする気がしないのである。

何もする気がしない間に、安倍晋三が体調不良を理由に退陣表明。びっくりである。これまで面白おかしく安倍政権を叩いたり小バカにしてきたマスコミも、急に「安倍首相、長い間お疲れさまでした」みたいな、優しげな感じになってしまい、気味が悪いったらありゃしない。とくにテレビメディアは酷いものだ。今に始まったことではないけれど、しかし裏を返せば、安倍政権が炎上する様子を面白がっていたのは視聴者である我々であり、テレビメディアはやっぱり我々の映し鏡なのかもしれない。そして、私自身、安倍政権が炎上しているのを、どこかで面白がってはいなかったか。アベノマスク、星野源とのヘンなコラボ動画、黒川問題、Go toキャンペーン、他にもいろいろ…何だかいろいろあったような…世の中がコロナで大変な時に、本質からずいぶんと逸れた報道をしていただき、私も大いに無駄な時間を過ごさせてもらった。

 

「Go to トラベル」キャンペーンといえば、前回、コロナ時代の旅スタイルとはひとり旅なんじゃないかなー…という思いつきを声を小にしてお伝えさせていただいたわけだが、石川県からはようやくこんなプランも出てきた。そうだよそうだよ、待ってたよ、こういうことなんだよ。news.traicy.com

新型コロナの感染拡大が伝えられる過程で、旅行をすることが悪、夜に飲食店に行くことが悪、Go toが悪…みたいな、一部のメディアに先導されて、脊髄反射のように悪人探しやレッテル貼りが横行する息苦しい世の中になってしまった。

そうではなくて、前述の石川県の旅館のように、たとえばひとり旅に照準を当てるといったように、旅行をする側にも受け入れる側にも工夫を促すとか、そういう知恵を出し合う時間はもっとあったはずだったし、そうした時間が失われたおかげで、今なお旅行業界や飲食業界は大変な苦戦を強いられている。

 

先日、神田の方にランチでタイ料理を食べに行ったところ、重宝していたお店が7月で閉業していた。看板はまだ掛かっていたが、すでに内装工事の業者が入っていた。リーズナブルでまあまあ美味しかったので、残念でならない。働いていたタイの人たちも、いったいどうなったのか。

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こちらのラーメン屋も、つい先週、ふらりと行ってみたところ、やっぱり7月で閉業になっていた。

tabelog.com

これから先、いったいいくつのお店が無くなっていくのだろう。助けてあげたくても、どうにもならない。「久しぶりにあのお店に行ってみよう」と、いざ行ってみたら無くなっていた…という時のやるせなさといったら、もうね…。苦しい時だからこそ、悪人を探したりレッテルを貼ることに血眼になるのではなくて、生き延びる知恵を絞り出さないといけない。

 

今こそ声を小にしてつぶやきたい、コロナ時代の旅スタイルとは

世の中はお盆休みである。お盆休みであるが、帰省や旅行することもはばかられる雰囲気なので、お盆休みという雰囲気がしないのである。「Go to トラベル」キャンペーンは盛り上がらないばかりでなく、「Go to トラブル」と揶揄される始末で、旅をすること自体が「悪」というような空気すら漂っているのは、旅好きの私としては、残念で仕方がない。


そう、こんな時だからこそ、声を大にして言いた…いや、声を小にしてボソボソつぶやきたい、今こそ、一人旅のススメなのではないだろうか。
日々伝えられるコロナの感染状況を見ていると、やはり、人が集まるところ、それもただ集まるのではなく、食事をしながら人と話したり笑ったり、そういった状況が良くないと考えられる。人も群れになれば話をしないではいられないし、食事となればマスクを外すし、お酒が入れば笑ったり大声を出したりする。私もやむなく外食で済ます時も、自分の席の近くにノーマスクで話しているグループがいると、やはり身構えてしまう。身構えて、意識的に食べるスピードを1.5倍速くらいにアップして、さっさとお店を立ち去ってしまう。すっかりイヤな習性が身に付いてしまった。


だからこそ、旅行をするという行為についても視点を変えて、旅行をする側は集団行動を避ける。受け入れる側もグループ泊をお断わりして、お一人さまを歓迎するプランを充実させる。在宅ワークでいつも家族と顔を合わせているためにストレスが溜まり、一人になりたいという人たちのニーズにもマッチする。何なら、2食付きでお一人さまのリモートワーカーを受け入れて、環境を変えて仕事をしてもらえば、仕事もはかどってはかどって仕方がなくなる…かもしれない。
一人なので、ホテルや旅館内ではもちろん誰とも話さない。食事も一人で黙々と食べる。部屋食プランであれば、なお良い。みんな一人なので、ホテル内でぺちゃくちゃ喋るような旅行客もおらず、泊まる客どうしもストレスが少なく安心だ。観光地をめぐる時も、一人なので静かなものである。感動を誰かと分かち合えないかもしれないが、SNSにアップすれば、見知らぬ誰かの共感を得られるかもしれない。飲食店も同じように、二名以上のお客様はお断りで、お一人さま大歓迎メニューでも用意していただければ、なかなかお店で一人呑みをする勇気がわかない私もあなたも、気軽に自分のペースで一人呑みができるというものである。

「一人旅」という言葉の響きがイヤな人のためには、ちょっと違った言い方を考えてみた。これらを使い分ければバッチリだ。恐れることはない。

  • ひとりっぷ オシャレな感じで言ってみたが、要するに、一人旅である。
  • ぼっち旅 哀愁あふれる感じで言ってみたが、要するに、一人旅である。
  • 単独行 冒険心あふれる感じで言ってみたが、要するに、一人旅である。

…と、そんなくだらないことを半ば本気で考えている、寝苦しい熱帯夜なのである。
もっとも、いつまでもこんなコロナ禍の中での旅行なんてイヤだし、またみんなで楽しく旅ができる日が戻ることを願ってやまない、今日この頃だ。